sIMG_0314

草の葉毎にすがる白露「化野念仏寺」

嵯峨野のお寺を自転車で散策しました。
といっても秋風に吹かれる頃のことで、少し思い出しながらのお話です。

「京都嵯峨野に吹く風は~・・・♪」というテレビCMが子どもの頃、流れてまして、口すさみながら上機嫌で、渡月橋を渡る。有名な天竜寺を横目に私の参拝チョイスは、「清涼寺」「二尊院」「化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)」「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」と少しマニアック。
今回は、「化野念仏寺」について、紹介したいと思います。

京都には、六道珍皇寺の紹介ページでも書きましたが平安時代、風葬墓地が3箇所あったようなんですね、東山の鳥辺野、洛北の蓮台野、そしてここ嵯峨野の化野。。。

1200年前、弘法大師さまが、そのままになってる遺骸を埋葬し、千体の石仏を埋め、五智如来寺というお寺を建てたようです。鎌倉時代からは、法然さまが、常念仏道場として、浄土宗として改められ、現在に至ってます。

「徒然草」、また西行さんの詩には、化野の当時の人の命の無情、尊さ・はかなさが記されております。

時代を経るにつれ、無縁仏となった石仏は、明治時代に地元の人々の協力のもと、整備され祀られるようになり、現在、境内には8,000体を越える石仏・石塔があるようです。。この多くは、葬られた人々のお墓です。そして、多くの方の魂を、供養してくれているご本尊さまは、阿弥陀如来さまです。

他のお寺と、成り立ちが違うせいか、お寺に入って、最初は、戸惑いを感じました。しかし、少しづつ、清涼な雰囲気に包まれているような気がしてきました。なんとも不思議なお寺でした。
自転車で化野を出る頃には、日も傾きかけてきました。

化野(あだしの)」の「あだし」とは「はかない・むなしい」という意味だそうです。仏教の無常観を表しているのですね。
現在社会では考えられない風葬の土地だった「化野」、今はそんな面影も「阿弥陀さま」とその土地の人々が変えてくれたようで、とても浄化された心地の良い雰囲気がありました。お寺の裏山は嵯峨野の観光名所の竹林です。なにか包まれた感ありましたね
どなたのお墓かわかりませんが、私も心から合掌させて頂きました。

最後に、西行さんの句。「誰とても 留るべきかは あだし野の 草の葉毎に すがる白露」 
命には限界があり、草についた露のようにむなしく、はかない。。。
だからこそ、今を一生懸命ってことですね。

私の嵯峨野の中では、一押しのお勧めのお寺です。何か考えさせてくれます。
化野念仏寺のサイトです。
http://www.nenbutsuji.jp/
さすがにあまりお写真はまり撮りませんでした。
sIMG_0321sIMG_0313sIMG_0318
sあだしの
住所 :京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
電話 :075-861-2221
時間 :09:00~4:30(季節によって異なる)

京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17