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声明が響く魚山「来迎院」

今回、ご紹介しますお寺は大原にあります天台宗の古刹「来迎院」です。
十一月も末を迎えると大原の気温は低く、おまけにしとしと雨で、寒いなぁ・・・。そんな時期の記憶をたどりながら綴りたいと思います。

大原と言いますと、「京都大原三千院~♪」と歌でも有名な阿弥陀三尊さまの三千院浮かびますが、その三千院に隠れて目立つことなく、山間ひっそりと佇むお寺です。
こちらのご本尊さま、お薬師さまです。両脇にお釈迦さま、阿弥陀さま、その後には、お不動さんに毘沙門天!どの仏さまも藤原時代の仏さま。優美で優しさを感じる仏さまたちでした。
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拝観受付で、声明のCDを発見!すぐさま世話人の方に聞いてみると、「このCDは、お坊さんたちの声明と滝の音とか鳥の声とかも入っててすごく気持ちいいよ」っと教えていただいたので、ゲットを決断。

声明について、少し掘り下げて調べてみると、天台宗の宗祖の最澄さま、伝教大師のお弟子さんの慈覚大師円仁さんが大原の魚山一体を声明の修行場所として開山されたみたいなんですね。
もともとお寺は伽藍もあり大きかったようですが、火災にあってしまったらしいです。その後、良忍上人が、この来迎院を建立して、円仁さんが伝えてくれた声明を統一し、「魚山流声明」と言われ、声明を修練する僧侶や貴族が多く集まって、「妙音のこだまする里」と賑わったようです。
いいですね、すごい綺麗な響きだったでしょうね。
ゲットしたCD、すごく心地いい感じでした。聴いていたら、自然の中の声明生ライブを観たくなりましたね。

そんな魚山来迎院、現在の建物は本堂のみですが、中に入ると仏さまのお姿、天女の天井絵が、なんとも言えない異空間に包まれたような気がして、その時の時代を想像することが出来ます。
賑わう三千院とは対照的にひっそりと静かな「来迎院」、浄瑠璃、謡曲、民謡など日本の音楽の源流がここにあると思うと、今、私は、すごい場所で拝んでいることに気づき、私の心は賑やかに音楽が流れてました。
毎週、日曜日に声明聞けるようですよ。
また、拝みに行きたいですね。
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来迎院近くの音無しの滝
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京都市左京区大原来迎院町537

京都市左京区大原来迎院町537